看多機リガレッセの味噌つくり
延期を重ねて迎えた味噌作り ― 4月10日の一日
4月10日、看多機リガレッセで恒例の味噌作りを行いました。本来は2月に予定していたのですが、日程の調整がなかなか合わず、延期に延期を重ねて4月10日の実施となりました。少し冷ややかな春の日でしたが、ご利用者さまとスタッフ、そして地域の仲間が集まり、賑やかな一日になりました。
当日の参加者
看多機リガレッセをご利用いただいているご利用者さま、看多機リガレッセのスタッフ、そして森の薬草店irocaさんのスタッフが加わりました。

使った材料
味噌の材料は、こちらの3つです。
- オーガニック大豆
- コウノトリ米由来の米麹(天然醸造)
- ゲランドの塩
仕込み量は、乾燥大豆4kg。自分たちの手で仕込める規模として、毎年続けています。コウノトリと共に生きる豊岡の田んぼから生まれた米麹を使い仕込みます。
作業の流れ ― 潰す、混ぜる、投げ入れる
国産大豆は、事前に時間をかけて蒸しておきました。当日は大きく2つの作業に分かれて進めました。
- 潰し担当チーム:袋に入った蒸し大豆を、綿棒で叩いたり、指でじっくり潰したり。
- 仕込み担当チーム:潰した大豆に塩と麹を合わせたものを混ぜ、味噌玉を作って容器に投げ入れる。
投げ入れる作業は、上半身にしっかり力が入り、
狙いを定めて投げていただきました。

「バチ!」「ベチ!」と響いた味噌玉の音
味噌玉は、空気が入ると発酵中に雑菌が繁殖しやすくなるため、容器の底へ勢いよく投げ入れます。投げるたびに響くのは、
「バチ!」「ベチ!」
という大きな音。一投ごとに味噌玉の中の空気が抜けていき、容器の底にしっかりと収まっていきます。周りからは、思わず「おおおぉ!」「もう一球!」と声が上がりました。


一方、潰し担当チームもそれぞれのペースで。袋の上から木の棒でリズミカルに叩く方、指で丁寧に潰していく方。力の入り方や細やかさは人それぞれですが、同じ作業を手元で共有する時間になりました。
少し冷ややかな日でしたが、作業開始からみなさんで身体を動かしていたからか、体もポカポカし、汗ばむ方もいらっしゃいました。力仕事ではありますが、子どもから大人、そしてご高齢の方まで、それぞれのペースでリハビリや楽しみを兼ねて作業ができるのが、味噌作りのいいところだと感じます。
今回仕込んだ味噌は、看多機の日々の食事で使われる一樽になります。
昨年の味噌を開封、みんなで味見
この日は、昨年みんなで仕込んだ味噌の開封もありました。ふたを開けた瞬間、味噌のいい香りが部屋いっぱいに広がります。色は、きれいな赤褐色。

みんなで少しずつ味見をしました。
「ちょっと塩辛いな!」
そんな正直な声もあがります。毎年のレシピも乾燥大豆1kgに対して米麹1.1kg、ゲランドの塩450g。塩分はやや濃いめの配合でした。ただ、「でも香りがええなあ」「おいしいわ」といった感想も重なり、一年かけてじっくり育った味噌の深みを、みんなで味わう時間になりました。

リガレッセが大事にしていること
リガレッセは、発酵を大事にし、本物の食材を使った、日本文化に寄り添う食事の提供とイベントの企画を行っています。仕込んで、待って、食べる。季節を感じ、懐かしさを感じる。そのリズムを、ご利用者さまやスタッフと一緒にこれからも続けていきたいと考えています。
今年の味噌は秋〜冬に完成予定
今年仕込んだ味噌は、2026年10月〜12月頃の完成を予定しています。「美味しくなりますように」とみんなで願いながらふたを閉じ、施設の外蔵でゆっくり寝かせています。
今年の味噌は、来年の味噌作りの日に、またみんなで味見をしたいと思います。